年頭のごあいさつ
「この町の未来へつなぐ架け橋を築き、持続可能なまちづくりを」
あけましておめでとうございます。町民の皆さまにおかれましては、新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
さて、本町では、昨年10月に町誕生70周年の節目を迎えました。記念すべき年のイベントを、町民の皆さま一丸となって盛り上げていただきましたことに深く感謝申し上げます。70年の歴史を振り返ってみますと、さまざまな困難や逆境を乗り越え、発展を続けることができたのは、先人たちの努力と挑戦の賜物であると改めて感じております。71年目という新たなステージへと進むこととなる本年、今日を生きる私たちは、そのことを深く胸に刻み、伝統と歴史を引き継ぎ、次の世代へしっかりとバトンをつないでいかなければなりません。
本町最大の課題となっております歯止めのかからない人口減少に対応するため、昨年には移住定住促進、町内産業の担い手確保、地域づくり人材の育成を目的として、マルチワーカーを派遣する組合「しらたかマルチワーク事業協同組合」を設立いたしました。今後、町の人材ベースキャンプとしての役割を担っていただくことを期待しているところであり、より地域を好きになり、応援してくれる方を増やすとともに、産業や文化・暮らしを将来も継続していけるよう、町といたしましても支援を進めてまいります。
また、昨年7月には東京都三鷹市と森林環境譲与税の活用に関する協定を締結いたしました。町内の森林整備の財源として、三鷹市の譲与税も活用させていただきながら、森林保全活動のさらなる加速を図ります。今後も豊かな自然環境を守り、2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」へ挑戦してまいります。
気候変動や人口問題などさまざまな課題に直面している現代ですが、一方で、デジタル技術の進展により、地域の個性を生かし、どこでも誰もが便利で快適に暮らせる社会の実現に向けた取り組みが進むなど、大きな転換期を迎えております。今後も共創のまちづくりの理念のもと、さまざまな施策を着実に進めてまいる所存でございます。
結びに、本年が皆さまにとりまして実り多き素晴らしい一年となりますことを心からお祈り申し上げます。